「名前負け(なまえまけ)」の意味・誤用・使い方
「名前負け」の本来の意味
○ 不相応に立派な名前に、中身が見劣りしていること。
「名前負け」の誤った意味
×相手の名前に圧倒されること。
「名前負け(なまえまけ)」の本来の意味は「不相応に立派な名前に、中身が見劣りしていること」ですから、「相手の名前に圧倒されること」という意味で用いるのは誤用になります。
平成27年度に文化庁が行った「国語に関する世論調査」では正しい意味を選んだ人の割合が83.4%、間違った意味を選んだ人の割合が9.3%でした。
正しく使っている人の方が圧倒的に多いという結果ですが、高校野球などスポーツ関係者の間では「名前負け」の誤用がかなり広がっているようです。
「名前負け」を使った例文
○数年前に4代目を襲名したあの落語家は、名前負けしていると酷評されることが多い。
○偉大な先代の名を継ぐのですから、名前負けしないように精進を重ねていくつもりです。
×監督は、「相手チームに名前負けして臆するな」と言って選手達を奮起させた。
×強豪校に名前負けすることなく、練習で培った力を全て出しきって戦おう。
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