「劣化(れっか)」の意味・誤用
「劣化」の本来の意味
○ 物の品質や性能などが悪くなること。
「劣化」の誤った意味
× 年齢を重ねることで容姿が変化すること。人の能力が低くなること。技術革新が進み、従来の製品の性能が相対的に下になること。
「劣化(れっか)」の本来の意味は「物の品質や性能などが悪くなること」で、「年齢を重ねることで容姿が変化すること。人の能力が低くなること。技術革新が進み、従来の製品の性能が相対的に下になること」という意味で使うのは誤用です。
この語は機械や道具などの物が、時間経過や物質の変化で品質を落とすことを表しています。一般的に時間経過で品質などを落とすことを「経年劣化」と呼びますね。
ネット上では、芸能人などの容姿の変化を揶揄する場合に使われることが多いです。ですが、本来は物に対して使う言葉ですから、人に対して使った場合は物扱いする意味になってしまいます。人には使わないように注意しましょう。
また、技術革新で高性能の製品が販売されたことにより、従来の製品の品質や性能が相対的に下になる場合にも使われますが、これも誤用です。
「劣化」を使った例文
○ 気に入っているスマホだが、長い間使用してきたためバッテリーが劣化して性能が下がってきた。
○ 自転車のチューブが劣化するとパンクしやすくなるから、ママチャリの場合は3年くらいで交換した方がいいらしい。
× このアイドルはデビューして10年も経つし、流石に劣化してきたな。
× この機種を買った時はハイスペックと評価されていたが、あれから新機種が続々と発売されて完全に劣化してしまった。
「劣化」の類義語
◻経年変化(けいねんへんか)…年を経ることによって生じる品質や性能の変化。
◻へたる…機能や性能が悪くなる。
◻衰える(おとろえる)…力や勢いが弱くなる。
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