「お眼鏡にかなう」の誤用『お目にかなう』ではない

意味【あ行】

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「お眼鏡にかなう(おめがねにかなう)」の誤用・意味

本来の言い方 ○ お眼鏡にかなう(おめがねにかなう)
誤った言い方 × お目にかなう(おめにかなう)

□ 「お眼鏡にかなう」の意味…目上の人に実力を評価される。気に入られる。 □ 「眼鏡」の意味…物事の善悪・優劣・可否などを見極める能力。鑑識眼。 □ 「適う(かなう)」の意味…ぴったり合う。条件・基準に当てはまる。 本来の言い方が「お眼鏡にかなう」なので、「お目にかなう」という使い方は誤用です。 「眼鏡」は「物事の善悪・優劣・可否などを見極める能力。鑑識眼」を意味し、「適う(かなう)」の意味は「ぴったり合う。条件・基準に当てはまる」です。ですから「お眼鏡に適う」は、「物事の善悪・優劣・可否などを見極める能力の条件・基準に当てはまる」ことであり、転じて「目上の人に実力を評価される」という意味になりました。 文化庁が実施している国語に関する世論調査(平成20年度)では、正しい言い方を選んだ人が45.1%誤った言い方を選んだ人が39.5%という結果が出ています。

「お眼鏡にかなう」を使った例文

○ 彼女を両親に紹介すると、母のお眼鏡にかなったのか小一時間で打ち解けていた。
○ 同期のEは上司のお眼鏡にかなったらしく、近々昇進するとの噂が流れている。
○ Fは「理想が高すぎるから彼女ができない」と言われていたが、ようやく彼のお眼鏡にかなう女性が現れたらしい。
○ 面接官のお眼鏡にかない、何とか内定をもらった。

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