「寸暇を惜しんで」の意味・誤用・読み方【寸暇を惜しまずは誤り】
本来の言い方
○ 寸暇を惜しんで(すんかをおしんで)
誤った言い方
× 寸暇を惜しまず(すんかをおしまず)
□ 意味…わずかな暇も無駄にしないさま。
「寸暇を惜しんで(すんかをおしんで)」が正しい言い方で、「寸暇を惜しまず(すんかをおしまず)」という言い方は誤りとされています。
寸暇の意味は「わずかな暇」で、惜しむの意味は「大切に思う」です。ですから「寸暇を惜しまず~する」と伝えてしまうと、「わずかな暇を大切に思わない=時間を無駄に使う」と意思表示することになってしまうので注意してください。
「惜しむ」は他にも「出し惜しむ」という意味を持ち、その意味で使われている「骨身を惜しまず」や「努力を惜しまず」との混交から誤用が広がったと考えられています。
文化庁が毎年行っている世論調査(平成22年度)によると、本来の言い方である「寸暇を惜しんで」と答えた人の割合が28.1%、誤った言い方である「寸暇を惜しまず」と答えた人の割合が57.2%となりました。
「寸暇を惜しんで」の例文
寸暇を惜しんで仕事に取り組みます。
第一志望の学校に受かるには、寸暇を惜しんで勉強しなければならないよ。寸暇を惜しんで模索したが、打開策が中々思い付かない。
これまで読書に全く興味を示さなかった息子が、最近では寸暇を惜しんで本を読みふけるようになった。
「寸暇を惜しんで」の類語
◻休みなく
◻寝る間も惜しんで
◻ひたすらに
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