「速い」と「早い」の違いを簡潔に解説【意味・使い分け・対義語】

意味【は行】

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「速い(はやい)」の意味・例文

「速い」の意味

動作・進行がすみやか。速度がはやい。

例文「彼は走るのが速い」「車の流れが速い」「ベテランは作業スピードが速い」「彼女は頭の回転が速い」「テンポの速い曲が好き」

「速い(はやい)」は、「速度がはやいこと」を意味しています。

この言葉は「移動速度・動作がはやいこと」や、「仕事・作業にかかる時間の短さ」を表す時に用いられることが多いです。

「早い(はやい)」の意味・例文

「早い」の意味1

ある基準よりも時間や時期が前である。

例文1「いつもの時間よりも早く迎えに来た」「早いうちに対処しなければいけない」「ベテランは作業を終える時間が早い」「あの新人は飲み込みが早い」「明日は朝早くに起きなければいけない」

「早い」の意味2

時期尚早である。

例文2「年齢的に一人立ちするのはまだ早い」「俺に勝とうだなんて10年早いんだよ!!」「君は物事を諦めるのが早すぎる」

「早い」の意味3

手っ取り早い。容易である。

例文3「検索するよりも電話した方が早い」 「自分でいろいろ試していくのが一番早いよ」

「早い(はやい)」の3つの意味は、どれも「時間の早さ」を表しています。

「早口」「早変わり」「手早い」「素早い」には「早」の字が表記されていますが、意味としては「速」の方が適切です。しかし慣用的に「早」が用いられています。

「速い」と「早い」の意味の違い

「速い」の意味は「スピードがはやいこと」、「早い」の意味は「時間がはやいこと」を表しています。

例えば、「作業が速い」は「作業をする動作が速い」、「仕事が早い」は「仕事を始める時間が早い、仕事をし終える時間が早い」という意味になります。

「車の方が速い」は「車の方がスピードが速い」、「車の方が早い」は「車の方が移動し始める時間が早い、車の方が到着する時間が早い」という意味です。

「速い」と「早い」の対義語

「速い」と「早い」の対義語は「遅い」です。

「遅い」の1つ目の意味「動作進行などがのろい」は、「速い」の反対の意味になります。

「遅い」2つ目の意味「ある基準よりも時間や時期が後である」は、「早い」の反対の意味になります。

それに「進み方が遅い」という意味の「鈍い(のろい)」も、「速い」の対義語です。

「速い」と「早い」のまとめ

まとめ

◼「速い」の意味…「動作・進行がすみやか。速度がはやい」

◻「速い」の意味は、「速度がはやいこと」を表している。

◻移動速度・動作がはやい事や、仕事・作業にかかる時間の短さを表す時に用いられることが多い。

◼「早い」の意味…「ある基準よりも時間や時期が前である」「時期尚早である」「手っ取り早い。容易である」

◻「早い」の意味は、どれも「時間のはやさ」を表している。

◼「速い」と「早い」の対義語…「遅い」

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