「気が置けない」の誤用『遠慮する必要がある』ではない

意味【か行】

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「気が置けない」の意味

気が置けないの正しい意味

○ 気配りや遠慮をしなくていい

気が置けないの誤った意味

× 気配りや遠慮をする必要がある

・「気を置く」の意味は、「遠慮する」です
「気が置ける」の意味は、「遠慮してしまう」です※1
「気が置けない」は否定表現なので、意味が「遠慮してしまうことがない」、つまり「気配りや遠慮をしなくていい」になります
・「気が置けない」と「気の置けない」は同じ意味の言葉ですが、一般的によく使われるのは「気が置けない」の方です。

※1「気が置ける」は、「自発動詞」の「意識しなくても自然にそうなってしまう」の意味で解釈します。

「気が置けない」の例文

○ 幼なじみと私は気が置けない仲だから、クラスメートには言えないような事でもざっくばらんに話す。

○ 先週行われた同窓会で、級友たちと気が置けない時間を過ごした。

× 決して本音で話さない同僚と私は、気が置けない仲だ。

× 神経質な部長には気が置けないので、短時間でも話していると胃がキリキリする。

「気が置けない」の類義語・対義語

類義語

気を使わない・気が許せる・気兼ねしない・心おきなく・気安い・胸襟を開く・肩の凝らない・懇意

対義語

気を遣う・油断できない・遠慮する・気兼ねする・緊張する・打ち解けられない・気が置ける

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