「出る杭は打たれる」の誤用『出る釘は打たれる』ではない

意味【た行】

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「出る杭は打たれる」の意味・読み方

本来の言い方

○ 出る杭は打たれる(でるくいはうたれる)

誤った言い方

× 出る釘は打たれる(でるくぎはうたれる)

□ 意味…才覚があって抜きん出ている人は、妬まれたり憎まれたりする。出すぎたまねをすると、憎まれたり避難されたりする。

本来の言い方が「出る杭は打たれる(でるくいはうたれる)」で、「出る釘は打たれる(でるくぎはうたれる)」という言い方は誤りとされています。

この言葉は「才能のある人は嫉妬される」「出すぎたまねをすると憎まれる」ことを例えています。
また、才覚や手腕が突出していれば非難されなくなるという意味で「出すぎた杭は叩かれない」と表現されることもあります。

平成18年度に文化庁が実施した世論調査では、「出る杭は打たれる」という本来の言い方を選んだ人が73.1%「出る釘は打たれる」を選んだ人が19.0%という結果がでました。

「出る杭は打たれる」の使い方・例文

あまり悪目立ちするようなことばかりすると「出る杭は打たれる」となるぞ。

「出る杭は打たれる」というが、そうした風潮が発展を阻害しているのだと思う。

出る杭は打たれるもので、メジャーで二刀流に挑戦する若手選手に厳しい目を向ける者は多い。

出る杭は打たれると言いますし、まずは相手の出方を窺った方がいいかもしれません。

「出る杭は打たれる」の類語

◻高木は風に折らる(こうぼくはかぜにおらる)…地位・名声の高い人は、妬まれて困難に遭いやすい

◻雉も鳴かずば打たれまい(きじもなかずばうたれまい)…余計なことを言わずにいれば、災いを招かずにすむ

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