「間が持てない」の誤用・意味
本来の言い方
○ 間が持てない(まがもてない)
新しいとされている言い方
△ 間が持たない(まがもたない)
□ 「間が持てない」の意味1…どうしたらいいか分からずに時間をもて余す。
□ 「間が持てない」の意味2…話題がなくなって、会話をつなぐことができない。
多くの辞書では「間が持てない」が正しい言い方とされ、「間が持たない」は誤った言い方とされています。
文化庁が行った「国語に関する世論調査(平成22年度)」では、本来の言い方とされている「間が持てない」を選んだ人が29.3%、新しい言い方とされている「間が持たない」を選んだ人が61.3%という結果が出ました。
一方で辞書編纂者の飯間浩明さんは、「どちらの言い方も戦後くらいから使われ始めた新しいものである」「『間が持たない』は文法的にもおかしくない」という見解を述べています。
飯間さんが編集委員を務める三省堂国語辞典の第7版は、「間が持てない」と「間が持たない」の両方の項目を載せており、「間が持たない」を載せる辞書は徐々に増えています。
ですが学校や資格の試験では、「間が持たない」が誤用扱いされる可能性があるので注意してください。
- 発売日: 2013/12/11
- メディア: 単行本
「間が持てない」の使い方・例文
例文
■ 予定した時間より早く病院に着いたが、診察が始まるまで何もすることがなく間が持てなかった。
■ バイト先の先輩とは年が離れているため、話題が会わず間が持てない時がある。
■ コロナ禍での外出自粛から部屋で出来る趣味を色々試してみたが、ここまで長期化すると流石に間が持てなくなってきた。
■ 初めてのデートでどう話を広げていいか分からず、間が持てなくなり困った。
「間が持てない」の類義語
類義語
■ 所在ない(しょざいない)…やる事がなくて退屈だ。
■ 手持ち無沙汰(てもちぶさた)…やる事がなくて間が持てないこと。また、そのさま。
■ 退屈(たいくつ)…やる事がなくて暇をもて余すこと。
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