「舌の根の乾かぬうちに」の誤用『舌の先も乾かぬうちに』ではない

言い方の誤用

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「舌の根の乾かぬうちに(したのねのかわかぬうちに)」の誤用・言い方・意味・使い方・世論調査

本来の言い方

○ 舌の根の乾かぬうちに(したのねのかわかぬうちに)

誤った言い方

× 舌の先の乾かぬうちに(したのさきのかわかぬうちに)

□ 意味…言ったすぐ後に。

本来の言い方が「舌の根の乾かぬうちに」なので、「舌の先の乾かぬうちに」という使い方は誤用です。

この語は、「発言したすぐ後に、それに反する言動を取ったこと」を非難する時に使います。

「舌の先も乾かぬうちに」という言い方は、「舌先三寸」からの類推から出来たのでしょう。

文化庁が平成30年度に行った国語に関するでは、 本来の言い方を選んだ人が60.4%誤った言い方を選んだ人が24.4%でした。

「舌の根の乾かぬうちに」を使った例文

○ 「もう喧嘩をしません」と言った舌の根の乾かぬうちに、長男と次男が喧嘩を始めた。

○ 彼は、禁煙すると誓った舌の根の乾かぬうちに、「やっぱ明日からにするわ」と言ってタバコを吸い始めた。

× 舌の先の乾かぬうちに平然と嘘をつく。

× 八つ当たりしないと約束しておいて、舌の先の乾かぬうちに怒鳴らないでよ。

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