「噛んで含めるように(かんでふくめるように)」の誤用・意味
本来の言い方
○ 噛んで含めるように(かんでふくめるように)
誤った言い方
× 噛んで含むように(かんでふくむように)
□ 「噛んで含めるように」の意味…相手がよく分かるように、丁寧に言い聞かせる。
本来の言い方が「噛んで含めるように」なので、「噛んで含むように」という使い方は誤用です。
「噛んで含める」の元々の意味は、「子供が消化しやすいように、親が食べ物をしっかり噛んで口の中に入れてやる」です。そこから「相手がよく分かるように、丁寧に言い聞かせる」という意味で用いられるようになりました。
文化庁が平成20年度に実施した国語に関する世論調査では、正しい言い方「噛んで含めるように」を選んだ人の割合が43.6%、誤った言い方「噛んで含むように」を選んだ人の割合が39.7%でした。
「噛んで含めるように」を使った例文
○ 社長は、挑戦することの大切さを噛んで含めるように諭した。
○ 自転車での逆送の危険性を、子供たちに噛んで含めるように教えるべきだ。
○ 勉強しなさいと噛んで含めるように言っても、全然やる気を起こさないから本当に困っている。
○ この機械の操作法をしっかりと理解して欲しかったのだろう。噛んで含めるような説明だった。
こちらの記事も宜しくお願いします。
「浮き足立つ」の誤用『嬉しくて落ち着かない様』ではない
「浮き足立つ」の意味は「ウキウキして落ち着かない様子」ではなく、「恐怖や不安で落ち着きを失う」です。この記事では、誤用・意味・例文・類語・由来の解説をしています。
■言葉カテゴリーの人気記事 | |
誤用される言葉・誤用が定着した日本語一覧【例・意味の変化・割合】 文化庁の世論調査を中心に、有名な言葉の誤用・誤用が定着した日本語(誤用率の方が高いもの)の約130例をまとめました。 |
|
有名な言い方の誤用40【定着した言葉・文化庁が調査した日本語】 | |
よく読み間違えられる漢字130選+誤読とは言い切れない読み | |
「中抜き」の誤用『中間業者のピンハネという意味ではない』 |
■メインカテゴリー | |
意味の誤用 「意味の誤用」の記事一覧です。 |
|
言い方の誤用 「言い方の誤用」の記事一覧です。 |
|
意味の違い 「意味の違い」の記事一覧です。 |
|
「新語」カテゴリー |